今回の記事は教習所(自動車学校)のダークな部分について解説します。
不祥事案と題名で示しましたが、記事を書くのに少しためらいます。
不祥事案は公安委員会が不祥事案と認める(決定した案件)ことが全国の教習所に速報として連絡が入り注意して下さいや、是正して下さいと連絡が来ます。
では、どの様な案件が不祥事か?
教習カリキュラムに従って教習は遂行されますが、カリキュラムから逸脱した行為が有れば不祥事案に成ります。
厳しい決まりごとや取り決めが有ります?
ミスはどこでも起こりますが、隠ぺいしたりすれば後で発覚した場合に大変な事に成りますので報告行い改善方法を実施しなくては成りません。
実際どの様な事が該当するか見ていきましょう。
教習時間の厳守
教習の時限は一時限50分間と定められています。
全国の教習所で同じです。
又、取得する免許の種類でも同じで一時限は50分間の教習に成ります。
もし、45分しか教習していなければ、その時限の教習は無効になり、再度教習を受け直さなければなりません。
やり直さなくて、教習を進めて検定試験を受けたり、教習所を卒業して後から当該教習時限の箇所が欠如(欠落)していれば、大問題になり公安委員会の介入を生じさせます。
すなわち、教習を履修していないことで免許証を与えることが出来ない事態になります。
重要な回覧で某教習所は教習時限の確保が出来ていないのに教習生を卒業させてしまったと伝達され、当教習所は警告を受け、場合によっては暫く営業停止になります。
教習時限の確保は重要です。
50分間の教習は教習を行っているから履修になるので、もし教習時間に教習以外の事を数分行った場合も該当します。
例えば途中でトイレに行った、途中で休憩した、途中で教習に関係ないことを行った場合や遅刻で教習を開始した事などが該当します。
本来はその中断や遅刻の時間を延長して教習を行えば(インターバル教習と言います)良いのですが、忘れたとかで実施しなかった場合に実質教習時限(50分間)の確保がなかった事に成ります。
教習時限はすごく重要です。
もし、教習時限(実質50分)を確保できずに教習を終了した場合は速やかに申告して再度教習をやり直しましょう。
では、どの様な場合にこの事案が発覚するのか?
実は、内部告発が起因します。
教習指導員が後から申告したり、教習生から実際に50分間教習を行っていないことを告げられたりした場合に発覚します。
内緒にしたり隠したりして後から発覚すれば大変な取り返しのつかない事態になります。
教習内容の正確さ(正しい内容を教習)
毎時間の教習はその時限に行う内容が決まっています。
もし、違う内容の教習を実施したり、前回に履修済みの内容を再度実施したりすれば、当該教習内容を実施した事に成りません。
要するに、例えば学科教習で信号に従う事を教習する際に間違えて違う内容の教習を行った場合などが該当します。
その時間に行うべき教習内容(履修番号が決まっています)を勘違いなどで違う内容の教習を行えばその時間の教習は無効になります。
もちろん、教習の途中で担当者が気が付いてしまっても、失った時間(違う内容の講義時間)は戻りませんのでやり直し(日時を変更して)に成ります。
やり直せば良いだけですが、担当者が途中から内容を修正して教習を行ってしまった場合に後から発覚すれば無効な教習に成り大きな問題になります。
内容(本来実施する内容)を勘違いで行うことって誰にでもありますが、直ぐ上司に報告して改善すれば良いですよ。
路上教習で本来走行するコースを間違えた場合
技能教習で、特に路上教習で走行するルートを間違えることって実は結構発生しています。
教習所では路上で走行出来る範囲を予め届出(公安委員会に届け出)しています。
大きく地図の面(面積)を決めてこの範囲を自分の教習所は教習車が走行します、と宣言して届けられています。
又、高速道路の走行は走行距離が長いので面積で決めると広範囲(広い範囲の面積)に成り過ぎますので何処からどこまで高速道路を通り、一般道はここを走行して戻る事決めています。
まとめると、高速教習以外の路上教習で走る所は教習所を中心に面積で示されています。
この指定された範囲外を走行する事は出来ませんので、もし間違えて場合は必ず報告しその時間に行った路上教習が履修と成るか判断を求める必要が有ります。
又、路上教習は各時間毎に走行するコースが設定されています。
設定されたコースを必ず走行する必要が有りますので、間違えた場合は報告して上司の判断を求めてください。
まとめ
教習所の不祥事案はいろいろなケースが有ります。
今回紹介した事例はほんの一部です。
1・実質教習時限の確保
2・決められた教習課程を行う
この二点を紹介しましたが、他にも様々な事が有りますので次回ご紹介します。
最後にミスは誰にでもありますが、隠ぺい等した場合は必ず後から発覚します。
早期に報告して改善しましょう。